ひやむぎです!
薬院駅の南出口。上を向いて歩いているととても気になる黄色い看板があります。
「納豆家 粘ランド」
…きっとこの「粘ランド」は納豆界隈の人にとってのネバーランドなんだろう。
確かこのお店、僕が高校生の頃は浄水通りにありました。中央消防署の隣くらいだった気がします。
通学中に横目に見つつ、「納豆専門店なんだろうなぁ…」って思ってたんです。高校を卒業して以来あの辺りはあまり通らない道になってしまったのですっかり忘れていましたが、まさかこんなところで再会しようとは。
メニューはどこを見ても納豆ばかり!
この日はディナー利用でしたが、お刺身からごはんものからスイーツに至るまで納豆、納豆、また納豆!
納豆が入っていないメニューもありましたが、全体の7割は納豆入りです。
納豆とマッチする和風の料理が多いんでしょう?と思いつつメニューをよく見てみると。
オクラ納豆。
ネバネバ×ネバネバ。定番であり原点にして頂点。夏バテ予防にもピッタリな誰もが知る料理。
ここまでは割と普通です。納豆特化の居酒屋じゃなくとも出てくるところは出てくる。
しかーし!ここから怒涛の納豆パレード。
かにみそ納豆
サーモントロあぶり納豆
納豆とえびのスティック巻き
納豆のガーリックバター炒め
エビチリ納豆
納豆カルボナーラ
納豆チョコロールケーキ
スイート納豆モンブラン…
(一部抜粋)
一体このお店では何パック分の納豆を使っているんでしょうか。茨城県のアンテナショップでもここまで前面に押し出されないであろう、納豆。
それがケーキにすら入っているらしい。味はいかに??
迷いに迷ったのでコースにしました。
初見、しかも惜しげもなく納豆を大量投下してくれるというオプション付き。納豆好きで有名な彼女にはうれしい話ですが、普段あんまり納豆を食べないひやむぎはちょっと腰が引けました。
ここは冒険せず、堅実にコースで行こう!そう思ったのです。
納豆家定番コース
全8品 2,500円
飲み放題は+1,700円
今回は頼みませんでしたが、やっぱりもつ鍋にも入ってるんでしょうかね。納豆。もつが糸引く…?
1品目 本日の前菜納豆
初手はひきわり納豆。ワサビと一緒に食べたらさっぱり。
納豆もさすが専門店。いやな臭みは全くありません。
そしてほどなくして登場したのがこちら。
2品目 ポテトサラダ
あらなんてオシャレなサラダ。これはさすがに納豆無しなのかな?
まあ、サラダと納豆って合わなさそ…
…いや、入ってる。見えますか?ポテトサラダの中にひっそりと。
まるで忍び。納豆界の忍者。納豆忍法隠れ身の術を使いこなし食べる者が気づかないうちに忍び込むようだ。
納豆の入ったポテトサラダ。一口目こそ不安だが食べてみるとほんのり納豆の風味がするくらい。ネバつくことはなく、たまに豆の食感が歯に伝わるのが面白い。
おいしい。食感の楽しいサラダだ。
この店を楽しむ極意をここにきて会得した。
その一口を躊躇うべからず。
まずは食うてみるべし。
3品目 牛すじ煮込み
居酒屋には定番のメニュー。日本酒、焼酎、カクテル、ビール。何と合わせても美味しい人気メニューです。
それが納豆家の手にかかればこうなります。
ポテトサラダのほうは隠れていた。こちらはもはや堂々としている。
納豆を、納豆をどうぞよろしく!と選挙で演説をする候補者のごとく主張してくる。
「牛すじにもっと粘りを!我々は納党でございます!」
前菜、2品目でウォーミングアップを終えるとフルスロットルで納豆らしさを打ち出してくる。ここから先も期待してしまう!!
4品目 糸引く!納豆エビマヨ
読者の皆様に想像していただきたい。いつも家庭や中華料理屋で口にするエビマヨを。
白い衣を纏ったエビがクリーム色のソースに染められ、口に運べば僅かな酸味と柔らかな甘みを感じさせるあの料理。
プリップリのエビが口の中で舞い踊るダンスホール。
夕飯のメインディッシュからおにぎりの具まで、子どもから大人まで幅広く愛されるエビマヨ。
それが納豆家の手にかかると…
糸引いてる…!
エビマヨ食べる時には絶対に見なかった光景。エビマヨを口に運んだ後に糸を切る動作をする日がこようとは。
でも。でもですね。糸引くだけで納豆の味はしないんです。それどころか新食感が加わって新感覚!
納豆専門店に不可能はない…!
次回 怒涛の納豆戦線
メインディッシュに現れるコロッケ、ボロネーゼパスタ、そしてデザート。
いったいひやむぎはこの日だけで何粒の納豆を食すことになるのか。
パスタから豆がこぼれ落ち、コロッケを食べる箸が空中で糸を切る。
そして来店した日は7月10日。つまり「納豆の日」だ。
こんなアレンジを加えるお店、何も起こらないわけが無いのであった…。
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