みなさん、ポケモンのゲームってどこの世代でしょうか。
赤青?金銀?ルビサファ?
ひやむぎは金銀水晶~ルビサファ世代です。銀と水晶、サファイアとエメラルドを持っていました。
そしてこの度、禊と一緒にやりたいということで某古本屋さん最大手のあのお店で中古ソフトを購入しました。ルビーをね。
実はルビーの起動画面を見るのはこれが初めて。こうしてみるとグラードンもなかなかカッコいいじゃん。
無事起動することは確認したんだけど、わかる人にはわかるGBAソフト特有の絶望シーンがこちら。
「電池切れのため時計が動かなくなりました。
時計に関係する出来事は起きませんが、ゲームを続けて遊ぶことはできます。」
中学生になり久しぶりにゲームを再開したらこんなメッセージが出るようになっていた。だけどどうしたらいいかわからず放置していました。
もう割と有名な話になっているけど、ゲームボーイやゲームボーイアドバンスのソフトって、ソフトのカートリッジ内にボタン電池が入っていて、それで時計を動かしているんです。
当然電池だからそのうち切れてしまって、そうなるとゲームの時計が動かない=時間が進まないというなかなかにめんどくさい状況になります。
何が起きるかと言うと…。
時間、日付に関係するのがこの4つ。ポケモンコンテスト大好き勢だった少年ひやむぎは、どれだけ水をやっても芽を出さない木の実を見て電池切れの正体に気づきました。
その時の絶望たるや。ポロックを作るたびに手持ちの木の実が減っていく。ふかふかの土に植えても、木の実名人を訪ねても増えない木の実。そんな悲しいことがあっていいのか任天堂さんよぉ!
ちなみにそれ以外は普通にプレイできます。セーブデータが残っていたのでちょっとだけ覗いてみることに。
カイオーガだけやたらと育ってんな。91て。あとピカチュウかわいい。
伝説ポケモンが2匹います。
ラティオスは1匹なのにラティアスは2匹。なんだか修羅場な予感がします。確かこの2体ってペアだったはずだけどこのままだとラティアスが1匹余っちゃう。それとも二股…?
「私とこっちのラティアス、どっちが大事なのよ!」
「あんた、浮気してたのね。信じらんない!」
少年のころには想像もしなかったようなことを息をするように考えてしまう自分が嫌になります。大人になるって、こういうことなんでしょうか…。
純粋無垢の権化だった幼少のひやむぎは、今や立派なアラサーに。
ジラーチもいるじゃん。好きだったんだよなぁ…。少年科学文化会館って施設の「自動お絵かきマシーン」が描いてくれたジラーチ、冷蔵庫に貼ってたもんなぁ…。
ひとしきり見たところで本題に入りましょう。
電池交換、素人でもできる?
前述の通り、電池が切れているので時が進まない。放送開始後何十年経っても年を取らないサトシとピカチュウ状態。
サトシが永遠の10歳でも困りはせんけど、木の実が育たんのは困る。
ということで修理をしていきます。意外と簡単で、ホームセンターに行けば工具も手に入ったりします。ただし、これによってメーカーの保証が効かなくなるからそこは自己責任で。
準備するものはこちら。
ラジオペンチ(ダイソー)
ボタン電池(CR1616)
Y字ドライバー
まずは裏面にあるネジを、Y字ドライバーで開けます。結構するするっと外れるので、外したネジは無くさないように容器か何かに入れておきましょうね。
カバーを外すとこんな感じ。
カバーがあると作業しにくいので、基盤だけ外します。右側についているボタン電池を取り替えていきます。
まずはラジオペンチでボタン電池にくっついてる上の板を外していきます。圧着されているので一つずつ外しましょう。あんまり強引にするとたぶん壊れるので慎重に。
外し終わったらペンチの内側をつかってある程度まっすぐに戻しておきます。そうすると後で電池取り付けの時にちょっとラク。
ここまできたらあとは新しい電池を付けてあげるだけ。
GBソフト、新しい電池よ~!
上下の端子が電池に触れておけばOK。ビニルテープ(なかったのでセロテープ)で固定します。そしてさっきとは逆の手順でソフトを戻しましょう。
なんかかっこ悪いけどゲームを進める上でなんの支障もないから大丈夫。このまま閉じて。
早速DSに挿しこんで…スイッチ、オン!!!
はぁ?
え、なんでなん。電池変えたやん。なんで時計動かんの。
時よ、動いてくれよ…。頼むよ…。
時をかけるひやむぎ
過去に同じ手順で電池交換を行い成功した。何一つ手順は変えていない。とするならば今回どこかで誤ったのかもしれない。
美しい金髪を撫でながら歌えば時を戻せるのがラプンツェル。触れて少し力を入れるだけで物体の状態を1日前に戻せるのが斎木楠生。残念ながらひやむぎにはどちらの力も備わっていないし、例え髪に何かしらの力があってもせいぜい10cmほどの短髪だから何の役にも立たない。
先ほどの工程をもう一度プレイバックするしかないのである。
ということで再び御開帳されたソフト。いろいろやりました。端子の形をもっとまっすぐにしてみたり、電池を別のものにしてみたり。「この電池もしかして不良品なんじゃね?」とか言ってさりげなくハンズマンに喧嘩売った。セロテープを養生テープにしてみたりもした。
だけどどれだけ頑張っても僕らの時計は動かなかった。
今はもう動かないのはおじいさんの時計だけではなかった。
絶望に暮れ、悲観し、努力は報われないのかと肩を落とすひやむぎに隣で見ていた禊がひとこと。
「電池の向き、逆なんじゃない?」
ナンデスッテ…?
皆さん、知ってました?どんな電池にも+と-があるんです。そんな小学生でもわかるようなことを忘れ、ファンタジーの世界に逃げようとしたり、量販店を平気で疑ってみたりするのがひやむぎです。
良い子は是非ともこんな大人にはならないように。今までスクスクとまっすぐに育ってこられた子はそのままスクスクと、こんな精神的無頼漢なんて目もくれずにバオバブの木のように太く凛々しく育っていってほしい。
禊によってもたらされた一縷の望み。電池の向きを変えれば、時は進み始めるのではないか。
つまりこういうこと。
先ほどまで上を向いていた+面を下に。つまり-が上に。そしてフタを閉じます。
なんだかソフト自体が輝きを増した気がする!それが正解だ、そのまま進めと言ってくれている気がする!
あとはスイッチを入れるのみ!動け、おじいさんの時計!
動いた~!!!!
これで木の実が育つ、ミナモデパートのくじが引ける、大量発生イベも起こるし潮位も変わる。
すべてが元通りになった。時よ止まれなんて望みは、再びいつか動き始める確信があるからいいのである。
何はともあれ再び時計は動き始めた。あとは、遊ぶだけだ。
今回使用したもの
電池はそこらへんで買った方が安いです。ソフトはメルカリなりアマゾンなりで中古を探しましょう。
今日はこの辺で、また見てね~(`・ω・´)
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