キャナルではちまん観光の運転士さんがかっこよかった話!

バス

ひやむぎは仕事でよくバス駐車場にいます。駐車区画の案内と、必要な時は誘導とかもするんです。だからいろんなバス会社さんのバスを見ることができて、運転士さんたちと話すこともできて、なによりバス運行の役に立てていることが嬉しい今日この頃。

バス会社さんごとにそれぞれ違いがあって、車両から細部のカスタムまでいろいろです。

今日も10台近く迎えて送ってをしました。

サンデン交通さん、福岡さわら観光バスさん、はちまん観光バスさん。

とてつもない雨の中でした。靴も髪も服もびちょびちょ。事務所に帰ったらみんなが「何事…?」という顔でこちらを見てきました。まあ、事務仕事ですものね。ひやむぎの頭上だけ毎回雨漏りしていたとしてもなかなかここまでは濡れません。

今日はどちらも下関から来てくれた観光バス。(あと近所の保育園の貸切もありました)

しかも、テンションがちょーーーー高いんです。
バラエティー番組にも引けを取らない。

運転士1「兄ちゃん、あのバスの団体名見えるね?見えん?そやろ、普通見えんとって。けどこの爺さん、見えるとって。いっつも山ばっかり見ちょるけんの!スマホとかないとよ。だってこの人んち黒電話やもん!」

運転士2「ええいウソつけ!誰が黒電話じゃ!うちは糸電話じゃ!」

運転士1「黒電話よりひどいぜこれ!山口はそんな田舎かいな!」

60を超えてらっしゃるようなベテラン運転士さんも、若手の運転士さんもみんなこんな感じ。(若手って言ってもたぶん50歳くらいでしたけども)

ノリがもう男子高校生。待ち時間の間ずっと笑ってました。元気も元気。日本中の元気を寄せ集めて煮しめたような方でした。

「都市高速が事故で渋滞?!」

強い雨と夕方という最悪の条件で、しかも通るはずの高速道路が事故渋滞のため通行止め寸前。その瞬間でした。

ワイワイしたムードが消え去り、一度きりの運転にもっともスムーズなルートを考え、時刻と天候、今後の渋滞の予測までを織り込んだ最善のルートを導き出し、それを後続の5台に伝達する姿。先ほどの高校生ムードはもうそこにはなく、乗客の旅路の完遂と安全を願う正真正銘のプロの眼差しをした5人がそこにいました。

雨で濡れないように壁際ギリギリにつけてくれる気遣い、感服です。

「また会おうで、兄ちゃん!」

乗客を乗せ終えて全車がハザードランプを点けたら出発準備完了の合図。ひやむぎも誘導位置につきます。

5台連続の出庫。運転士さんがそれぞれの合図をくれます。短めのクラクション、パッシング、お辞儀、挙手、一番テンションの高いあの運転士さんは満面の笑みで手を振ってくれました。マスク越しでもわかる笑顔で。

偶然僕の職場が目的地になっただけ。それだけの出会い。

旅行会社、バス会社、迎える施設がその場で一度きりのタッグを組んで、旅行者の快適で楽しい旅をサポートする仕事。

学生さんたちの思い出の陰で、誰の記憶にも記録にも残らない素敵なひと時。

誰に感謝されるわけでも、賞賛されるわけでもない、正真正銘の裏方仕事。

だけど一番の憧れで、大好きな運転士さんたちと少しの時間でも繋がれたことが、ひやむぎの思い出になっていくのです。

前職で「ドライバー仕事は一期一会」とよく聞いていました。それを聞いた当時のひやむぎは「所詮、夢とか浪漫に憧れたダサい大人がいうこと。胡散臭いし中身も意味もない、ただひと時の愉悦だ。」と思っていました。

だけど違いました。その場にいた当事者たちでなければわからない一体感と達成感。そして出会ったのはあくまでも偶然で、また会える保証なんてない。またコロナが拡大して人々の動きが止まればおそらくもう二度と会えない。だけどまた会える日があるなら、また同じ駐車場で乗客の楽しむ顔を見るために仕事ができるなら。

一期一会も悪くないんじゃないか。そう思い始めた今日この頃です。

おかげさまでたくさんのバス会社さんとつながれて、運転士さんたちにいろんな話を聞くことができました。まだまだ話したりないから、もっともっと力になりたいから。

明日からもひやむぎは駐車場に出ます。あの時の運転士さんに、もう一度会いたくて。

旅に、出ませんか?

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