エアコン修理はクーリングオフできる?53,900円を返金してもらうまでの実体験

日記

こんにちは、ひやむぎです!

エアコンの調子が悪いんです。冷房起動して30分くらいしたあたり経つと水滴がぽつぽつっと飛んでくるようになったんです。

4年前に引っ越した時に購入した日立の白くまくん。これが壁を伝ってポタポタ垂れてくる系だったらもっとやばかったんですが、幸いそういう感じではなく。

吹き出し口から風に乗ってピュッと。そしてその直下にあるデスクとパソコンに水滴が。

例えるなら手を洗った後、水を切るじゃないですか。ペペって。エアコンにそれされてる感じ。手を洗った後の水滴ならまだマシ…ではあるんですが、エアコンの中から出てきた水ってどう考えても汚い。

しかもPCにかかっちゃうもんだから、これは早急に対処しないと…。

と思ってGoogle先生に「エアコン 水が飛んでくる」って検索して修理業者を探したわけです。

そしてなんやかんやでたどり着いたのは「エアコントラブルバスターズ」という業者のHP。

当該業者のトップページ

即日対応って書いてあるし、とりあえず申込フォームで症状を入力しました。すると10分くらい経ったころに着電。日曜日の14時に作業日程が決まりました。

この時の僕は、「水漏れならすぐ直るだろう」くらいにしか考えていませんでした。まさかこのあと、家庭科の授業でしかお目にかかったことがない「クーリングオフ」という手続きを取ることになるなど…。

申込~訪問|電話で症状を伝えたら

HPで入力した内容は「室内機から水が飛んでくる」という内容。それを当日やって来るという担当者さんにも伝えました。

📞「エアコンの水漏れって大体ドレンホースの詰まりが原因なんですけど、サクションちゃんとやりましたぁ?」

エアコンのトラブルがなければほとんど縁のない道具。その名をサクションポンプと言います。

サクションって言葉はその時点で知ってはいました。Youtubeとかで調べてたから。

こういうね、室外機から生えてて水が出てくるホースの先っちょに当てがって、ハンドルを勢い良く引くと空気の圧力で詰まりが解消しまっせってやつ。喉に詰まったお餅を掃除機で吸って取り出すようなイメージの道具です。

最初ね、これで直ると思ったから近所のグッデイに買いに行ったんですよ。そんでやってみたらなんか水とネバネバしたもんがたら~っと出てきて。それで直ったと思った。だけど数時間後にはまた水が飛んできた。現実は厳しかった。

色々調べてたからサクションなんて言葉もわかったけど、水が飛んで来たからってすぐ申し込むような人にはいきなり「サクション」なんて言っても通じんと思うぞ?しかも「ちゃんと」って。まだ状況を詳しく聞く前の段階で「ちゃんとやりました?」という聞き方には少し引っかかりました。

なんか、最初からこちらの対応不足とか不手際を前提に話しているようで。

この時は「あぁ…声も若いし接客経験少ないんだろうな」くらいに思っていました。だけど今振り返ると、これが最初の違和感だったんだと思います。

点検開始|診てほしいのは室内機なのに…

日曜日の14時。ドアチャイムがなり作業員到着。予想通りかなり若い、20代前半といった顔立ちです。

挨拶から作業に移るまでは丁寧でした。だから電話での違和感も、杞憂だったのかなと思ったんです。

「室内機から水滴が飛んできていて…電話で伝えた通り、室内機の水受け何か溜ってるかもなので確認してほしいんですが」

そう伝えました。

「修理業者は基本的に室内機は見ません。水漏れの原因はドレンホースの詰まり、室内機の傾き、冷媒ガス漏れなどが多いです。ドレンパンもかなり奥にあるので…」

という説明でした。

「そういうものなのかな」と思い、それ以上は何も言いませんでした。

実際に室内機で行った点検は、

  • 傾きの確認
  • 吹き出し口からの目視
  • 吹き出し温度の測定

の3点だけでした。

その後、「16℃設定なのに吹き出し温度が22℃ですね。これはガス漏れのサインです。」と言われ、すぐに室外機の点検へ移りました。

ただ、一つだけ気になったことがあります。

温度を測ったあと、その数値はこちらに見せることなく、温度計をすぐポケットへしまわれたことです。私はエアコンの知識があるわけではありません。

だからこそ、「22℃という測定結果を一緒に確認できたら安心できたのにな」と感じました。

ガス漏れと言われ、53,900円の見積もり

「今から室外機の点検をするんですが」という前置きの上で取り出したのは料金表。

「室外機の点検はガス機器などを繋ぐ必要があるので別料金となりまして、それだけで9,900円(税込)がかかりますがよろしいですか?」

「よろしいですか?」と確認されました。
私としては、この先の点検をお願いするには承諾するしかないと思い、了承しました。

「そしてガスが漏れていた場合、その配管修理とガス充填云々で合計¥53,900となるんですがよろしいですか?」

これでエアコンが直るならとサインしました。そして作業員は修復作業とガス充填の作業に移りました。

室外機のある庭に呼ばれ、機器が異常値を示している写真を見せられました。詳しく覚えていませんが、0じゃないといけない数値が0.5になっていると。真空じゃないといけないのがどうとか言ってました。つまりなんか漏れとるらしい。

ガス圧が低いことについては写真で説明を受けました。

一方で、実際に測定している場面やメーターそのものは、その時点では見ることができませんでした

そんな疑いを抱きつつもガスの充填するからと続く作業。しゅご~っという轟音がいつの間にか鳴りやみ、作業が終わった様子。

実際のメーターを見せてもらい、「0.0になりました」と説明を受けました。

だからこそ、「なぜ作業前も同じように実際のメーターを見せてもらえなかったのだろう」という疑問が残りました。

ガス充填が終わった時点では、「これで水漏れは改善しました」という説明はありませんでした。

「お客さん、ヤバイです」で始まった新品提案

ガス充填がつつがなく完了して、これで水漏れを気にせずともエアコンを使えるようになると思ったんですが。

お客さん、ヤバイです」と作業員。ガス漏れが直っていないとかかと思い聞いてみると。

「コンプレッサーに霜が出続けています。今は作業後で確認はしにくいんですが、これでは一時的に改善しても別のどこかに大きすぎる負荷がかかるため、どちらにしろこのエアコンは長くはもちません」

大病を患った患者を診る医者みたいなことを言われました。急な余命宣告。これが我が子であれば世界の中心で愛を叫ぶことも、1Lの涙を流すことだってできたでしょう。しかし話はエアコン。

「今、ガス圧を充填して正常値に戻したんです。それでなんとか使える状態には戻っていますが、コンプレッサーって別系統なので使い続けるとまたどこかに負担がかかるんです。

こっちの太ももをガス系統、こっちの太ももをコンプレッサーだとすると、コンプレッサーの故障で余計なダメージがもう片方の太ももにかかる感じで」

…なんで太ももで例えた?しかもなんでそのためにわざわざガニ股に…?急に深刻な話、なのに太ももという状況に、説明が頭に入ってきませんでした。エアコンのことを太ももで例えられて説明されても、正直ピンと来ません。

あとそのコンプレッサーの状況も、ただの口頭情報だけ。信用するには根拠がない

そして、ガス充填後にも、私が依頼した症状である水滴は再び飛んできました。

「コンプレッサーって、部品がものすごく高いのに交換しても直るかって正直微妙なんです。だから他のお客さんもそれならってことで新品に買い替えられる方がほとんどですね」

あくまでも判断は任せるような言い方での提案です。

「ちなみに今回は水漏れが改善しなかったということなので、修理費用を新品交換費用に充てることができます。20万のエアコンなら▲¥53,900なので、¥146,100みたいな計算です」

これは施工に入る前にも説明されていた内容でした。

その場で会社に連絡をする作業員。そして出てきた金額は、国産メーカーの8畳用室内エアコン16万円という見積もり。

¥53,900と思っていた出費が、16万に。修理のつもりでお願いしたはずが、気づけば16万円の新品見積もりに。今期のボーナス1回分。水滴がたまに飛んでくるくらい、冷房としての機能は一応発揮できている白くまくん。それに16万は出せるわけがない。

「交換は見送りで。悪化するようなら考えます」

「その時はぜひ僕にご連絡ください」

そう結論付けました。もし悪化すればその時に考えればいいし。エアコン2027年問題の最中だけど、だからって慌てて買い替えてもいいことはないはずだ。

この時点で、水漏れについては改善したとも、原因が特定できたとも説明はありませんでした。

帰った後もモヤモヤは続く

目の前に置かれたサービス書兼領収書。

53,900円払ったのに症状はむしろ悪化。そして新品に買い替えの提案。夏のボーナスが消し飛ぶどころか大赤字。

本当にこれでよかったのか…?一晩中そんな考えが頭を離れませんでした。

だって振り返ったら

・室内機を見てほしいと言ったのにほとんど見ていない

・ガス圧低下は写真でしか見せてもらっていない

・コンプレッサーの異常は口頭情報のみ

・水漏れが改善しなかったことへの説明はないまま新品提案が始まった

もしかしたら全部本当のことなのかもしれない。若い作業員だったからそこらへんがまだ未熟なだけで、作業の一つ一つは適切なものだったのかもしれない。本当にコンプレッサーはダメになっているのかも。

だけど何か引っかかる。今日の作業は本当に必要なものだったのか。

そう思いながら裏返すと。

クーリングオフに関する規定がありました。これは…まだ望みはあるかもしれない!

ひとまず明日起きたら消費生活センターに電話じゃ!

消費生活センターは「188(いやや!)」と覚えて

消費生活センター。家庭科の授業で習った気がする、消費者トラブル専門の公的機関。詐欺商品などのトラブルをニュースが報じるときに出てくる名前。

まさかここに電話する日が来ようとは。

番号は188。「イヤヤ!」で覚えたらいいらしいです。かけたら最寄りのセンターに繋がります。我が家の場合は早良区消費生活センター。

「エアコンの修理に関するクーリングオフをしたいんですが…」

そう切り出して始まった相談。そこから10分ほど話したが、

・クーリングオフに関する規定が明記されている

・ネット申込だったが、その場で見積もりをされてサインした

・HPに金額に関する明示がされていない

・そして何より修理後も症状が続いている

これらの状況を鑑みるに、クーリングオフは可能だと教えてもらいました。

「クーリングオフは8日以内に消印が打たれることが何よりも大事です。まだ時間に余裕はありますが、できるだけ早く。可能であれば今日中に特定記録郵便で出してください!」

最後に念を押されました。少しほっとしました。よかった。『半沢直樹』に出てきた竹下金属工業社長の竹下さんのセリフを思い出しました。

「正義はたまには勝つ!」

まだ望みはあるで!

クーリングオフのはがき

はがきを買いに行きまして、必要事項を書き込みます。

クーリングオフのハガキ

書いたのは画像の通り。字をきれいに書くのは苦手なんですが、頑張って書きました。

セブンでハガキ印刷ができるってもっと早く知っていれば…。

ここは書くだけなので問題はないのですが、ひとつだけ注意してほしいことがありまして。

特定記録郵便で出すんですが、受付の時間次第では翌日の発送となってしまうらしく消印の日付が間に合わない可能性があるらしいです。

8日以内になるなら問題はありませんが、ギリギリになる場合は気を付けてください。

解約はすんなりできました

特定記録郵便の配送状況はネットから確認ができます。到着したのは出した翌々日の12時頃。

その日僕は仕事だったので、休憩していました。そろそろ昼寝するかと思っていたら知らない番号から着信。エアコン修理の業者でした。怖い人が出てきたらやだな~と思っていたんですが、電話口はけっこう穏やかな人でした。

ことの経緯を説明し、クーリングオフしたい旨をはっきりと伝えました。

「そういうことでしたら解約処理を進めさせていただきます。」

修理に対する謝罪こそなかったものの、とりあえず解約ができることが確定。ほっとしたのも束の間…

「今回の施工内容ですが、53,900円のうち冷媒ガスはすでにお客様のエアコンに封入済みですので、そちらを差し引きした額で…」

なんとも都合のいいことを。クーリングオフ規定には「すでに契約に基づくサービスが提供されていても、施工会社は注文者に対し契約に関わる対価その他金銭の請求をすることはできません」という記載があります。

「つまり53,900円から26,400円を差し引いた27,500円の返金と言うことでしょうか?クーリングオフ規定とは異なる内容をおっしゃっているようですが?」

業者、撃沈。

この後、返金に関する処理に移りました。

クレジット決済の場合、カード会社によっては決済後数日で取引の取消ができなくなるらしいです。そのため現金で振り込んで、次の引き落としで請求がかかるとのこと。

返金口座を伝え、2日後に(若干の行き違いはあったものの)無事着金しました。それで今回はひとまず解決です。

まとめ|まじで気を付けて高額請求業者

まさかこんな目に遭うとは思っていませんでした。クーリングオフについて少しでも知識があったから泣き寝入りせずにすんだけど、これがもし何も知らない人だったらと思うと…。

この業者が本当に悪徳業者だったのかはわかりません。今回の作業員が良くなかっただけで他の人なら納得のいく修理をしてもらえたのかも。まぁ、口コミ見る限りそうでもないみたいだけど。

でもね、本当に気を付けたほうがいいんですよ。特に今年は「エアコン2027年問題」もあってエアコン業者は相当忙しいらしいです。そして消費者側もいつもより「買い替えなきゃ!」って気持ちになりやすいし、夏を前にエアコンが使えなくなるかもという危機感から正常な判断ができなくなる。

そんなときにたまたま家のエアコンに不調があって、業者を呼んだら「買い替えないとダメ。ウチなら待たずに安くつけられる」なんて言われたら、暑いのは耐えられない、今なら安いし待たずに済むという焦りで騙されやすい。プロスペクト理論でしょうね。

安いのは今だけ!っていう通販やSNS広告とかと同じ。

エアコン業者は信頼できるところを。ちゃんと口コミとかは調べてから申し込みましょう。そして最低限、クーリングオフに関する記載があるのかは確認したほうがいいのかも。いざとなったら解約ができるので。

それと、こういう業者って見積もりしてから施工って流れになるので少しでも高いなとか、違和感があったら徹底的に聞くのも大事です。納得できなければその日には帰ってもらって別の業者を呼ぶなんてこともできますから。

一刻も早く治したい場合には少々手間ですが。

とにもかくにも、エアコン需要に乗じた不埒な業者もいるようですから、読者の皆様はお気を付けくださいね。

こんな目には遭わないことが最善ですが、もし遭ってしまった場合には何かの一助となれば幸いです。

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