夕方。まだまだ帰れぬ17時。何かと忙しない感じで過ごしていたらもうこんな時間。
メロンパン型のスポンジと言っても過言ではないほどに隙間だらけの脳みそ。その頭でもやはり使えば腹は減るようで。
ローソン、ファミリーマート、ドラッグストアモリ、マックスバリュー…いろいろなお店はあれど、どうしてもお昼の唐揚げが脳裏をかすめて僕の夕飯のチョイスを邪魔してくる。
絶妙な塩気のある唐揚げは、作り置きを感じさせないパリッとした食感。そしてつやつやの白米。箸休めのピンク色をした何かの漬物。
そういえばレジ横に「今だけかしわ飯に変更無料」と書いてあった気がする。
そこまで考えるともうどうにも止まらない。
空っぽの頭の中で山本リンダが踊りだす。
昼間は真っ赤なあの店で
もうどうにも止まらない/山本リンダ より
唐揚げ弁当を買ったとさ
夜にもやさしいあの店で
熱い唐揚げを買おうか
リンダ涙目。唐揚げ弁当の歌にされるなんて思わなかっただろう。
かくしてリンダは再びやさしい顔したおじさんの看板のたもとにいた。
「てりマヨ4個入りください。」
「かしわ飯でお願いします。」
そして10分後、デスクに戻ったひやむぎリンダは違った味付けの唐揚げと再びご対面したのでした。


最近唐揚げ屋がめちゃくちゃ増えて、どの店が旨いのかわからなくなっている人があればこう伝えたい。
とよ唐亭は、後悔させない。
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