【英語で一言】シェイクスピアに頑張る力をもらおう!(文法のおまけつき)

バス

ウィリアム・シェイクスピアは1564年にイングランドに産まれた劇作家・詩人。イギリス・ルネサンス演劇を代表する人物で卓越した人間観察眼からなる内面の心理描写により最も優れた英文学の作家とも言われています。

彼の残した劇の台本などの膨大な著作物は初期近代英語の実態を知るうえでも貴重な言語資料として残っており、今でも多くの文学部で文献として扱われています。

ひやむぎも『リア王』は『ロミオとジュリエット』、『十二夜』などの作品に学生時代に触れてきました。

ロミオとジュリエットのイラスト

懐かしいなぁ、文学部生時代。英文学科だったのですが、たくさんの講義で色々な国の様々な時代の作品を扱ったおかげで「時代酔い」とも言える脳内のごちゃごちゃを体験した覚えがあります。特に学期末。文学史の講義のテスト勉強をしていたはずがいつの間にか文献購読Cの内容をしていたり…。

もうだめだ…。目の前が真っ暗になったときのひとこと

気持ちがどんよりして晴れない時。土砂降り前の空模様のような。周りに田んぼしかないところで車がガス欠になったときのような。学校イチ怖い先生の授業の宿題を忘れてきてしまったような。

人生にはいろいろな「最悪だ!」と叫びたくなるような場面があります。

「もう無理!もうだめ!どん底だ!なんて日だ!」と叫んで逃げ出したくなるような日が誰にだってあります。

man in black jacket and blue denim jeans sitting on white and red concrete bench during

ひやむぎにもあります。というか毎日そんな感じです。

上司に説明する資料がまとまらないまま提出日を迎えてしまったり、家が1つ建つような請求書を送り忘れていることに振り込み期日の前の晩に気が付いて絶望したり。何やってんだオレ…。

そんな時に踏ん張れる一言、さすが劇作家です。シェイクスピアさん。

今日のひとこと!

The worst is not, so long as we can say, ”This is the worst.”

「最悪と言っていられるうちはまだ、最悪ではないのだ。」

『リア王』/ウィリアム・シェイクスピア

このセリフ、悲劇『リア王』の作中のセリフです。

その時の心理次第では「え、この状況でもっとひどいことになるの?!南無三!」となりかねないのですが、心の持ちよう次第です。

「まだ最悪ってわけじゃないな、なんとかなる!」

ピンチはチャンス、解釈次第で天国にも地獄にも変えられるんです。

思考と選択でいかようにも。絶望の闇に閉ざされていようとも、一筋の光を当てられるかもしれません。

元塾講師の文法解説 ~so long as ~

文学部に在籍していた4年間、とある個別指導塾の英語専任講師として小学生~高校生の英語を担当していました。その時に戻った気持ちで文法も解説しておきます。

今日イチの文法項目はズバリ、”so long as we can say”の部分です。

so long as ~ : (as long as ~と同義で)~である限り

辞書ではよく、「条件を示して接続詞的に」なんて説明がついています。でもこれ、正直僕の教え子たちは一様に頭上に「?」を浮かべていました。

そりゃそうです。条件を示してはなんとなくわかってくれました。「あぁ、『最低って言っている』ことね。」と。でも問題は「接続詞的に」っていう部分。

「的」ってなによ、「的」って。

これでノックアウトして、わからなくなって、テストの点が取れなくって、撃沈して英語が嫌いになっていく…。みんなが英語を嫌いになる瞬間に幾度となく見てきました。

「接続詞的に」の謎を解き明かそう!

この謎を解くには「接続詞」というものを知る必要がありますが、ここで書き始めると結構な文字数と記事数を使っちゃいそうなので、本当にざっくりと言います。

これを見た英語初学者の方は「へぇ~」となるだろうし、英語ベテランレベルの方に見られたら「なに言ってんだ!もっと正確に説明しないとだめだろう!」とお𠮟りを受けること間違いなしです。

でもひやむぎは思います。そんな理屈っぽい解説が多すぎて嫌いになられるくらいなら、一切合切そぎ落として大まかにわかってもらいたい。そのあとでいいじゃんって。

恋愛だってそう。初めから細部を知ってしまうと楽しくない。

「私は牛乳を飲むとき、絶対腰に手を当てて飲みます」ってカミングアウトされるよりも、日常生活の中で「○○ちゃんって牛乳飲むとき、腰に手を当てて飲むよね~。牛乳のCMみたいで面白いね~爆笑」って方が面白いでしょう?

…なんだこの例え。真面目に接続詞やれよ。

接続詞: 出てきたらそのあとには<主語+動詞>が続くよ。訳するときには<主語→動詞→接続詞>の順番で訳すよ。

これくらいで十分です。あとの知識は後から入れましょう。

接続詞と呼ばれるものには例えば、if「もし~ならば」やalthough「~だけれども」などがあります。

I’ll believe it if you show me some proof.
もしあなたが証拠を示してくれれば、あなたを信じます」

「あなたが→示す→という条件で」という順番だったのがお分かりいただけたでしょうか。この順番さえ掴めたら今日の「接続詞的」の意味はもう大丈夫です。

改めて「接続詞的」とは?

今回の文章も”so long as”を一つの接続詞として見てみたらどうでしょう?そこに気づけたら100点満点です。

so long as we can say
「私たちが→いうことができる→という限り」

訳文が日本語として不自然なのは一旦置いておきます。あとで補正できますので。

つまり、この順番こそが「接続詞的」なのです。

それが分かれば怖くないぞ!

文章のキモの部分が分かったらもうすべて訳せたも同然です。

だって残すは比較・最上級の表現とThis is ~の構文だけですから。

The worst is not
最低じゃないんだよ

, so long as we can say,
言っているうちはね

”This is the worst.”
「最低だ」と

あとは日本語として自然な文体と順番に並び変えるだけ。ね?簡単だったでしょう?

まとめ

初めて英語表現の記事を書いてみましたがいかがだったでしょうか?

分かりやすかったらいいな…。

これからも1記事に1つのペースで文法項目を取り上げていきますのでよろしくです。

それでは新年、明日から仕事始めの人も、もうすぐ授業が始まっちゃう学生さんも頑張っていきましょう!

The worst is not, so long as we can say “This is the worst.”

まだまだこれから!なんとかなるさ!

以上、ひやむぎでした!

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