西鉄新CMが好きすぎるので語らせてください。②

バス

こんにちは、ひやむぎです。

西鉄の新CM、〇wacca〇わっか〇さんの作品べた褒め回第2弾です。前回は二人の高校生の青春と恋の物語への妄想が膨らみました。

今回はエレベーター篇、空港篇について書いていきます。

↓第1弾はこちらから!

上がる、アガる、自分も一緒に。

1人で天神を歩く。ソラリアステージのエレベーターを昇る少女は、景色を眺めながら何を思っているのか。

僕は1人で街を歩くのが好きです。

道行く人々はみな誰かと一緒にいる中を黙々と歩く。周囲の景色を眺めたり、歩く人々を観察したり、時に気になるお店で足を止めたり。誰とも一緒にいないから、自分だけの時間、自分だけの世界を楽しむことができます。

「浮いている」というと周りに溶け込めないコミュ障のような印象になるかもしれませんが、街の雑踏から切り離されて「浮いている」状態が、僕は好きなんです。

程よく周りに人がいて、各々が自分の好きなことをしている。そんな中で僕は僕なりの好きなことをしいている。そんな状況が好きなんです。

そしてそれは、人が集まる街と言う空間がちょうどいいんです。

天神ビッグバンで変わりゆく街。この工事が終わるころの姿は?

そしてその時、僕はどうしているんでしょうか。今の仕事を続けている?禊とは相変わらず仲良し?そろそろ本格的にアラサーになってきたけれど、体の不調なんてでていないだろうか…。

なんて思うわけですよ。

じゃあこのエレベーターの女の子は何を思っているんでしょうか?

どこの学校に進学するか。そこで何を学ぶか。または就職?どんな仕事に就き、どんな人と出会い、どんな人生を歩むか。

それとももっと日常的なことでしょうか。

昨日友達と言い合いになったとか。明日の数学のテストどうしようとか。バイトで怒られた。部活でうまくいっていない。もしかすると、失恋?

“Sunny Day”と書かれた寂し気な背中には、そんな日常を明るく照らしてほしいという願いも込められているのでしょうか。

そして「晴れ」がやってくる些細なきっかけを、天神ビッグバンに重ねている。そんな風に見えました。

逃げ場があるという安心感

最後の「空港」篇のコピーはどこか、星野源さんの著書『いのちの車窓から』に似た出だしです。

想像するのが好きだ。

夜の日常では視界が闇に遮断されるが、代わりに想像力が膨らみ、この街の中に数百万人、数千万人がマジでいるのだ、という妙な実感が湧いてくる。目に見えないほうが、なぜか世界がよく見える。

星野 源『いのちの車窓から』KADOKAWA 2017 p.84

最初に「~が好きだ」としてそこから話題を広げていく文体、源さんは同書の中でよく使います。

だからこのコピーを見て最初に思ったのが「あ、久しぶりに源さんの本を読みたい!」でした。笑

僕は何が好きか。

バスが好き、運転が好き、動画作りが好き、文章を書くのが好き、写真が好き。

野良猫を観察するのも好きだし、Tiktokでイマドキな動画を見るのも好き。アニメはシリアスめな作品よりも『おそ松さん』や『有頂天家族』のような阿呆に全振りしたタイプのほうが好き。

大学生までの僕はこんなに「好き」を表に出せるタイプじゃありませんでした。

というか、自分が何が好きなのかをあんまりわかっていませんでした。バスと英語くらい。だけどそれを打ち明けて「えぇ~、バス好きとかオタク~ww」って言われるのも怖かった。当時はまだオタクへの風当たりってキツかったし。

周りからどう見られて、何を言われるかを異常なほど気にしてました。自分の好きなものに対してどういうわけか、自信が持てなかった。

「飛行機が好きだ」と言える男の子。

この街で頑張らないといけないけれど、いざとなればどこにだって逃げ出せる。そんな安心感を与えてくれる存在。

薄暗がりの中、飛行機と男の子だけの空間。彼の心の中で飛行機になんと呼びかけているんでしょうか。

まだまだ語り足りないけれどまとめ!

2回にわたり〇wacca〇わっか〇さんのCMをべた褒めしてきました。イラストの世界観とコピー、BGMが僕の中でドハマりしまして気が付けばたくさん書いていました。

だから編集が楽しいこと楽しいこと。自分の中に出てきた好きな要素をどう表現すれば伝わるか。言葉にするって難しい、だけどそれが楽しい。

 

全5作ありましたが、すべてにおいて僕が感じ取ったテーマは「若い子たちの何気なく尊い日常」でした。

自分のあの頃を振り返っていろいろと思い出しました。高校時代、大学生時代のこと。あの頃はまだ、自分の周りの生活しか知らなかったから、ほとんどのものが未知でした。

言い方を変えると、めっちゃキラキラしてた。

今までよりも喜ぶってハードルが格段に低かった気がする。今のそれが陸上のハードルの高さだとするとたぶん当時はヤクルトくらい。

ジャンプすら不要。そんなレベルです。

だから何もかもが刺激的な毎日を送っていました。「今は刺激的じゃないのか」と聞かれるかもしれませんが、刺激的のベクトルが違います。

Lv.5のピカチュウを率いてマサラタウンにさよならバイバイして、初めて出会った野性ポケモンを倒した時の感動と、やっとの思いでどこかの四天王に勝ったときの感動じゃ話が違う。そんな感じ。(例え話古くない?大丈夫?)

〇wacca〇わっか〇さんのイラストの世界観は、ひやむぎの若かりし頃のいろんな感情を思い出させてくれる素敵な作品でした。

↑非日常感がありつつもどこかほっとする作品がたくさんでした。ぜひ見てみてください。

以上、べた褒め回でした

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