同棲している禊ちゃんが人助けをしたらしい。
そういえばこの間も、近所のおばあちゃんがゴミ袋の中身を盛大にぶちまけてしまい、一人で片づけをしていたところを通りかかって手伝ってあげたと言っていた。
しかもおばあちゃんが「あっれ、収集日は明日じゃないかえ？」と気づき、家までえっちらおっちら持って帰ったらしい。二人で。
またある日、スーパーのレジにあと130円小銭が足りないおばあちゃんがいた。そしてその後ろに禊ちゃんがいた。
130円出してあげたらしい。そして重そうな荷物を持ってあげたらびっくりするほどに遠いところまで行ってしまい帰ってくるのが大変だったと話していた。
はっきりと覚えてはいないが、確かあと数人のおばあちゃんのお手伝いをした話があった気がする。
うちの近所には困っているおばあちゃんがたくさんいるのだろうか。
そして先日、「お菓子をもらった！」と切り出してきた。これが一般的な家庭であれば「知らない人からお菓子もらっちゃダメでしょう！」とお説教が始まるのだろうが、禊は25歳。さすがにそこら辺の分別はつくだろうからとりあえず放っておく。
「今度はどこのばあちゃんを助けたんだい？」
「今日はお嬢ちゃんだった。」
世の中困っているのはおばあちゃんだけじゃなかった。
ことの経緯はこう。
いつも行くスーパーに買出しに行くと女の子がギャン泣きしていた。
話を聞いてみると、近所を探検していて帰り道がわからなくなったらしい。
そんな漫画みたいな迷い方があるのかと気になりつつも、その後かくかくしかじかで親御さんに連絡を取り連れて行ってあげた。そしてお礼にともらったのがこのお菓子だった。
なんかすんごく微笑みかけてくる。
めちゃくちゃ見られてる。
迷子のお嬢ちゃんを助けたら、知らない子が５人に増えてしかもみんな欧米系。『ホーム・アローン』で見たような顔の子たちが割とキメ顔でこちらを見ている。
しかしまだ６月。ちょうど前のクリスマスと次のクリスマスとの間くらいの季節だ。そんなに見ず知らずの27歳の顔なんて見つめてないで、どうにか兄弟姉妹の全員で旅行に行けるような算段でも立てておくんだ。
ずっと見つめられているのもいたたまれないので、この初見にして初対面の子たちについて調べてみた。
最高のフレンチフライを追究しつづけてきたフレンチフライ専門店「AND THE FRIET」が、芋のおいしさをご家庭でも味わっていただくために数年かけて開発したスナック、DRIED FRIET（ドライフリット）。フレンチフライ専門店で人気のある芋やフレーバーのおいしさをそのまま閉じ込め、新感覚のプレミアムスナックが誕生しました。
AND THE FRIET 公式HPより
ネットでは「高級なジャガビー」という感想が大半だったが、真偽のほどは食べてみるしかないということで、さっそく食してみることにした。
もらった味は５種類
先ほどの５人に再度ご登場いただいた。
一番右のメガネがよく似合う男の子ケビン(仮称)はプレミアムソルト味。
リボンが印象的なキャサリン(仮称)はバルサミコ酢＆ペッパー味。
オバマ前大統領によく似た彼はブラックトリュフ＆ソルト。
前歯が生え変わる年ごろのデイジー(仮称)はハニーソルト＆バター味。
映画だといいヤツそうなそばかす男子ニック(仮称)はアンチョビ＆ガーリック味。
人物の名前はあくまで筆者の独断と偏見でつけたあだ名なので気にしないでほしい。大事なのは味なのだ。
プレミアムソルト味
トップバッターは黒ぶち眼鏡の彼。プレミアムソルト味というプレミアムながらも一番オーソドックスな味をチョイスした。
確かに評判通りの上品なジャガビーみたいな味。ポテトチップスうすしお味のほうがよっぽど塩味がする。だがその薄い味付けのおかげで、AND THE FRIETがこだわった芋本来の味が際立つ。 形状はレギュラーカットで、バーガーキングのポテトより少し太いくらい
バルサミコ酢＆ペッパー味
お次はこちら。ただのペッパー味じゃなく、バルサミコ酢風味というのがまた上品さが際立った。味が濃すぎると後の味がわからなくなるかもしれないし、さっぱりしたものから食べていこう。
こちらもプレミアムソルト味同様のレギュラーカット。ペッパー感はあんまりなく、堅揚げポテトブラックペッパー味に慣れてる人はブラックペッパーを手元に置いておくといいかもしれない。 ただね、バルサミコなの、主役は。酸味がいい仕事するの。辛口厨は黙ってなさい。ほんのり香る酸味で手が止まらなくなるわよ。
ブラックトリュフ＆ソルト味
前大統領そっくりの彼は黒トリュフと塩味。
トリュフの味だ〜。（ごめんなさいトリュフ食べたことないの） だけどオムライスとかパスタにかかってるトリュフソースとは同じような味がした！たぶんこれがトリュフなんだね！ 貧乏人ひやむぎには一生本物にお目にかかることは無いと思うけど、冥土の土産に覚えときます！
ハニーソルト＆バター味
塩味が続く中で唯一の甘い要素を含む彼女。ドラえもんでいうところのしずかちゃん、コナン君で言うところのあゆみちゃん的な立ち位置なのかもしれない。
ケンタッキーみたいなウェッジカット。 おお、はちみつ。後味にほんのりバター。ホットケーキ感ある。サクサクしてるのに、芋やのに、ホットケーキや。 切り口が大きい分、すごくほろほろした食感だった。この芋をじゃがバターにしたらきっとほくほくしているはず。
トリを飾るアンチョビ＆ガーリック味
こちらもボリューム感のあるウェッジカット。食感はハニーソルト＆バターと同じくほろほろとしている。
開けた途端にお部屋の空気がアンチョビとニンニク。ドラキュラが隣にいたら一目散に逃げ出す。 このシリーズの中で一番味濃い。とはいえイオンのお菓子売り場で130円くらいのお菓子に比べたら薄い。 シーズニングで勝負してこない。素材は素材、味は味。後味には必ずポテト。芋に始まり芋に終わる。真ん中で程よくシーズニング。
味は抜きにしたポテトとしての率直な感想
読者の皆様が最も容易にイメージできるのはやはりジャガビーだと思うから例としてジャガビーを出すが、ジャガビーより歯ごたえ強い。
隣で食べてる人の音めっちゃ響く。
新幹線に乗って隣の人が食べ始めたら耳栓をしたくなるレベル。
『名探偵コナン ベイカー街の亡霊』を見ながら食べたら全く聞こえんくなるレベル。
ヒロキくんがええこと言ってるのにゴリッボリッてしか聞こえん。
もはやゴリッボリッがBGM。映画館で食べたら即座に係員につまみ出される。
それくらいの歯ごたえがあるポテト。これぞAND THE FRIETのあくなき探求心とポテトへの情熱が導き出した最高のポテト。
ざっくざくの歯ごたえと芋本来の味が活きた逸品。これはぜひまた食べたいし、読者の皆様にもぜひ食べてほしい。
お店を探して愕然として、突破口を見つけた
福岡でも販売してるかな～と思ってAND THE FRIETのホームページを見たのだが、店舗が東京にしかないようだった。
楽天でもアマゾンでも大手通販サイトではどこにも売っていない。
これは万事休したのでは、と思ったがオンラインショップがあった。暗闇に包まれたひやむぎが一筋の光を見た瞬間だった。
AND THE FRIET（アンドザフリット）の「DRIED FRIET（ドライフリット）」の通販ができるオンラインストア。東京・広尾のフレンチフライ専門店が芋のおいしさをご家庭でも味わっていただくために開発したスナックをお届けします。
ぜひ食べてみて！今回は以上です！
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