こんにちは、ひやむぎです。
2025年になりましたね。新年もどうぞよろしくお願いいたします。どんな年越しでしたか?
2024年の振り返りブログで「ひやむぎはタクシードライバー」ということをカミングアウトしました。(そんな大層なものでもないか)
当初はあくまで仕事上の情報収集用に作った塩っペのアカウントでしたが、いつの間にかひやむぎフォロワーの方々にも塩っペタクシーアカウントが知られることとなりました。
それならいっそ職業を明かした方がやりやすいじゃないか!
アカウント切り替える手間も省けるし!
ということで今回は、塩っペブログでは語らないタクシードライバーの日常を徒然なるままに書き散らかしていこうと思います。
デビューから2年の振り返り
2023年1月4日にドライバーデビューしたので、実は昨日の乗務でまるっと2年経ちました。福岡に生まれ福岡に育ち、1か月間アメリカに留学したことを除いては今まで福岡を離れたことがなかったひやむぎ。
車でいろんなところに行ったし、自転車で訳の分からん小道に入りまくったこともあったし、バスの活動もしていることもあり、土地勘はそれなりに自信はあったんです。
まあ大体わかるやろ~と高を括った自分がいたわけですが。
当然見事撃沈。場所は分かるけどどこを通るのがベストなのか瞬時に判断しないといけないんです。同じ天神出発にしたって、大丸前なのか三越前なのかによって曲がる場所が変わったりするし、博多駅に行くにしたって博多口に行くのか筑紫口に行くのかでも変わります。
しかも時間帯や曜日、天気などなどいろんな要素を考えて走らないとえらい目に遭ったり。この仕事、めちゃめちゃ考えること多いぞ…。デビュー1か月後までは日勤だったので5勤1休(週によっては2休)のシフトだったんですが、仕事が終わって帰る頃には頭から湯気出てんじゃねぇかってくらい頭を使いました。
2か月目からは希望した隔日勤務のシフトで乗務をすることになりました。1回で走る時間が長くなるにつれ、道の特性や渋滞の回避方法などが少しずつ分かるようになってきました。
隔日勤務について細かく紹介すると長くなるので、詳しく知りたい方は塩っペブログをごらんください。
すごく端的に言うと「朝から夜中まで走る代わりに次の日は休み」と思っていただければいいかと。
僕の場合、7:30~2:00までの勤務時間です。もちろん14時ではなく夜中の2時までです。長いっちゃ長いけど走ってみるとあっという間。出勤したかと思えばいつの間にか夕方。そこから夜ご飯食べて気づいたら車庫で洗車してます。
お客さんからの「ありがとう」や「助かったよ」の言葉が最近増えてきました。たまに道を間違えたりしてやらかしてはいるものの、どうにか楽しくやってます。
たまにあるおもしろハプニング
タクシーの仕事って言い方はあまり良くありませんが流れ作業的です。お客さんが手を挙げ、乗せて、走って、お金もらって、降ろす。この繰り返しです。だから飽きないかと言われれば、飽きる日もあります。
それでも仕事が楽しいのは、たまに起こるおもしろハプニングがあるからだと思います。
例えばこちら。配車アプリDiDi上のトーク画面です。DiDiでは運転手と乗客がテキストでのやり取りをすることができます。迎車地点が分かりにくいときや介助が必要など、予め伝えておきたいことがあるときに使います。
運転手としてはイレギュラー事項を前もって知れるのでものすごくありがたいんです。
住所が間違っていますが、ジャカルタ港のタクシー乗り場で迎えに来てくれませんか
ごめんなさい、水陸両用タクシーなんて特殊なものには乗ってないんです。というか仮にそうだったとしても無理があります。乗務時間の上限だったり、営業エリアだったり、あとパスポート的な面でも。
インバウンドのお客さんはよくアプリを使うのであるあるなんです。ちなみにこの時の迎車地点は「博多港」でした。惜しいじゃねぇか。
似たような話であったのがこちら。何かを伝えようとしてくれているのは分かるんですが何一つわかりません。
調べてみたところベトナム語で「産婦人科、病院の検査」というようなことが書かれていたようです。いるかなぁ、ベトナム語が分かる運転手。あとそれを僕に伝えてどうしたかったのかなぁ…。
そのほかにも、乗ってきてGoogle Mapの画面を見せてくるときにハングルしか書かれていないだとか、前述のメッセージのやり取りで中国語を送りつけてくるだとか。
そんな時ひやむぎは、車内で漏れなくこう叫んでいます。
わっっっかるかぁ!!!!
知り合いが乗ってくるってことも結構な確率であります。世間って狭い。
アプリ配車を取ったらよく遊ぶ友達とその娘ちゃんだったこともあったし、朝イチのお客さんが前職の同僚だったことも。
迎車地点に到着して乗ってきて、元同僚と目が合った瞬間に「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?!」という顔をされたのは未だに忘れません。面白かったです。
おそらくあの会社は明日から仕事始めでしょうから、僕がいた部署でちょっとした噂になってるかもしれません。笑
それだけならまだいいんですが。某商業施設の前でお客さん降ろして周りを見渡したとき、明らかにこれから手を挙げそうな人が近づいてきていて顔を見たら前職の人事部長(退職の時に少しだけ揉めた人。タクドラになるとは伝えてない)だったということがありました。
もちろんすぐさまその場を離れました。何言われるか分かったもんじゃない。汗
あと地元中学校の近くにあるお店に呼ばれて行ったら、同級生のお父さんが赤ら顔の酔いちくれで出てきたこともありました。当時ちょっと強面で話しかけにくいガテン系親父みたいな印象だったんですが、店の姉ちゃんにデレデレしてるの見て、あぁこの人もやっぱ男やなぁって思いました。
愛すべき、エロ親父。
あとね、ちびっ子に笑わせられることも結構あるんです。
病院帰りのお母さんと女の子がご乗車で、女の子が「帰って宿題したらちょっとだけゲームしていい?」とか、お母さんからの問いかけに「学校ではテントウムシの授業しててね」とかの話をしてました。
小学2年生くらいかな?しっかりした子だなぁ~と思いつつ、塾講師をしていたころに思いを馳せようとしていたところ、何の前触れもなく…。
👧「おっ〇~い!」
え、急にそうなる?子どもの思考って確かに理解できんときあるけど、そんな脈絡もなくそうなるのか?さっきまでクラスの委員長キャラみたいな話してたのにどこからその単語は出てきたの?
お母さんは慌てふためいてアタフタしてるし、僕は僕で笑っちゃだめだ、笑っちゃだめだってプルプルしています。
急にガキ使が始まった気分です。これで笑ったら笑止検問と称して黒づくめのおじさんに停止を求められ、引きずり降ろされてケツをやられそうだ。怖い。ずるい。あゝほっこり。
2025年も元気に安全運転で!
昨日2025年の仕事始めだったんですが、早くも今年初のびっくりイベントが発生しました。お名前は出せませんが、誰もが知る芸能人が3人もご乗車でした。
びっくりでしたよ、テレビでよく見る人が画面じゃなくルームミラーに写ってるんですから。気分はバラエティ番組を独り占めして見てる気分でした。
有名人を乗せるのはタクドラにはたまにあることで、気づいたらソフトバンクホークスの選手だったとかいう経験もあります。
他のお客さんと話すときのちょっとしたネタにもなるから嬉しいこと限りない。だけど一方でプレッシャーもあるんですよね。仮に事故にでも遭おうものならと考えると…。
シーズン中にホークスの選手乗せて、怪我で出場が…となれば球団の勝敗に、ひいてはその年の優勝にも影響します。芸能人であればドラマ、番組からその活動までどんなことになるか考えただけでぞっとします。
だからこそ昨日の運転は嬉しい反面とてつもない緊張もありました。無事に目的地に到着した時の達成感たるや!
この仕事に事故なんて付き物といえば付き物ですが、だからって起こしていいわけがない。起こしちゃいけないんです。僕のお客さんには微かにでも怖い思いなんてしてほしくない。
タクシーに乗ってるのなんて忘れるくらいお話しに夢中になっててほしい。
年末にウロコ取りをして綺麗になった窓から呑気に車窓を眺めていてほしい。
目的地に着いても気が付かないくらいすやすや眠っていてほしい。(酔客を除く)
デビューしてから一度も忘れたことがないポリシーを胸に、今年もハンドルを握ろうと思います。もし見かけたらどうぞよろしくお願いします。
今年はこのブログにも仕事について書いたりすると思いますので、良ければお付き合いくださいね~!
今日は以上です!
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