さようなら、デミオ。

日記

こんにちは、ひやむぎです。

新車、納車されました!

MAZDA2のポリメタルグレー、SPORT仕様の6速MT。オートバックスでドラレコの取り付け待ちをしている間にこのブログを書いています。

8年ぶりの納車。久しぶりに感じる新車の匂い。

やっぱりワクワクしますね〜!

新しいナビディスプレイ、革巻きになったハンドル類、より重厚感を増したエンジン音。今までのデミオと居住空間は同じなのにすごく新鮮な感じがします。

新車の仕様詳細は写真素材や書く内容を集めるので、まずは初代デミオとの思い出を綴ろうと思います。

2017年3月9日、初めての自分の車がやってきた!

配属:久留米支店

新卒での就職先から届いた辞令。某ディーラーの営業として配属されたのは、当時住んでいた福岡市南区の実家から南に40kmほど離れた久留米の地。

大学時代の彼女が鳥栖に住んでいたからなんとなく場所は知っていたものの、どう考えたって遠い。これは流石に一人暮らししてもいいのでは…!

※転居及び住宅補助:片道50km未満のため支給対象外

え。毎日通えと?それか自腹で引っ越せと?やだやだ。とはいえだからって今更もっかい就活するわけにもいかず。

だけど西鉄電車では通えないこともないけど絶対にいやな場所でした。高宮駅までバスで出て、普通電車で大橋駅。そして宮の陣についたかと思えばそこから甘木線に乗り換えて2駅。そこから徒歩で15分。

いやだ。いやだ。いやすぎる。

就職する前に行ってみたんです、出勤するならこれくらいに出るだろうって時間に合わせて。そしたら6:20分くらいに家を出ないと間に合わない。

しかも就職するのは某自動車ディーラー。車の営業をするのに車の運転できないは流石にどうかと思うし、もういっそ車を買っちゃったほうが良いだろうと言う結論に達しました。かくしてどうにかこうにかお金のやりくりをして新車を買うことにしました。

で、どうせならMTに乗りたいと思い候補にしたのがホンダのフィット、スズキのスウィフト、そしてマツダのデミオ。そして選ばれたのはデザイン良し、値段良し、そして親切な営業さんがいたマツダのお世話になることになりました。

ディーラー勤務になってMTに乗る機会もあること、もともとMTが好きなことなどなどちゃんと話してはいたんですが、それでも納車までに5回は確認されました。というかお店に行くたびに聞かれましたね。

ひやむぎさん、本当にMTで良いんですよね??
ATじゃなくてMTですよね??
左手ガチャガチャするほうですよね??

きっと面白がって聞いてたのもあると思います。なんか楽しそうだったし。

そして2017年3月9日。ついにひやむぎ人生初の自分の車、デミオがやってきました。あっという間に社会人になり、往復70kmという苦行のような通勤生活が始まったわけです。

新車1ヶ月点検ですでに2,500kmという走行距離を叩き出して担当営業さんを仰天させたのはいい思い出です。

「えぇぇ!2,000も超えたの?どこ行ってきたらこうなるんよ!」

「通勤です。ほぼほぼ会社です。」

僕からしたら毎日の通勤で当たり前のことでしたが、一般的に往復70kmというのはそれだけ遠いもんなんでしょう。ちょっと引かれてた気がします。

僕を見る目が、シルクロード通って帰ってきた三蔵法師を見たときのそれでした。

納車から帰ってきてすぐに撮った写真

初めての車で通うというだけでテンションが上がってました。最初のうちは。空よりも透き通る青色。新車の匂いに包まれ、好きな音楽を聞いたりしながら。家で淹れてきたコーヒーを飲みながら運転したりもしたし、いろんな道を通って行ったりもしてました。最初のうちは。

県道17号線を通っての帰り道。週末ともなれば大渋滞するので、途中の洗車場でひとっ風呂浴びせながら渋滞避けたりもしてました。

暇さえあれば洗車してました

いつからでしょうか。仕事が嫌になり、行きがけの車内が憂鬱そのものになったのは。

帰りがけの車内で独り言のように上司への呪詛を垂れ流すようになったのは。

ドラレコの音声を文字に起こしたら伏せ字だらけだったに違いありません。

運転しながらBluetoothを繋いで転職についての動画を見たり、現実逃避のためにアニメの音声を流しながら帰ったり。

入社から2年半で転職するまでの間、目立った故障やトラブルもなく毎朝毎晩走ってくれました。

弟のような車仲間

ひやむぎが大学生の頃バイトしてた塾の教え子くん。

中学3年生というのに、ぱっと見ただけで走ってる車の車種を言い当てられる。警察24時に出てきた若干ぼかしのかかった車の映像だけでも見事に言い当てる。車に憧れるあまり自らのペンケースにカーボン調のフィルムを貼って独特のデコり方をしてくる。

ぷくぷくシールやキーホルダーはよく見ていたが、カーボンフィルムが貼ってある筆箱は後にも先にもそれだけでだった。その翌週に会ったらそのペンケースにホンダのエンブレムが増えていた。そんな子を受け持ったもんだから、「おれ就職決まってさ〜」という話をしたらその次の週くらいからいつの間にか話が脱線する呑気な授業スタイルになっていた。

彼が中学を卒業するのと同時に僕が大学を卒業した。4年間勤め、何十人という生徒を送り出してきた自分が今度は送り出される側になった。

最終授業の日。彼は僕に内緒で寄せ書きを作ってくれて、帰り際にひやむぎ先生卒業式(仮)をしてくれた。理想を言えば受け取って、涙のひとつでも浮かべながらひと言ふた言くらい引退の挨拶を述べるべきだったんだろうが、土壇場に弱い性格が災いしてキョドり散らかし、講師の威厳もへったくれもない有り様だった。

あぁ、思い出すだけでやり直したい。恥ずかしさで顔から火が出てそのまま燃え盛りそうだ。

その後も連絡を取り合い、車のこと、学校のこと、大学のことなんかをたくさん話した。あとたまに遊びに来てくれて、カーワックスのかけ方を教えてくれたりもした。あのぱっと透き通るような空色を最期まで保てたのは、紛れもなく彼のおかげだ。

ひやむぎが英語を教え、数年後に教え子から車について教わる。彼は実に有益な、役に立つことばかりを教えてくれた。それに引き換え講師時代のひやむぎはなんといらん知識ばかりを教え込んだことか。

英語の教科書を開いて「アンディは実はユキに気がある」といったかと思えば「その後ケビンが横恋慕しにきて三角関係に発展する」だとか。中学生の英語に何を求めているのか。クレームがなかったのが甚だ疑問である。

もっと真面目な授業をしていれば第一志望の高校に、否、地頭の良い彼のことだから志望校の上方修正くらいできたのかもしれない。そう思っていた時期もありました。

だけど高校を卒業した日に「先生!おれ彼女できた!」という臨時ニュースを(当時の彼女に振られて傷心中だった)僕のもとにぶん投げてきて5年経ったいまでも仲良くやっているから、あの時真面目に授業していなくてよかったとも思っている。(そう思ってないといろんな後悔に押しつぶされそうになるのでお許しください。)

教え子のときにクリクリ坊主だった彼が大学生になったら垢抜けてめっちゃイケメンのお兄さんになってたとか、これからも彼女ちゃんと仲良くしてほしいとか、すでに家族ぐるみのお付き合いで関係良好なんだから早く籍入れちゃえとか、あと結婚式するなら講師陣集めるから呼んでほしいとかいろいろ書きたいことはあるけど、これ以上話を逸らすと脱線どころの話じゃなくなるので彼についてはこの辺で。

一緒に洗車したりドライブ行ったよという話でした。

禊を助けろ!一か八か、暗闇の山陽道

以前にも、というか記念日が来るたびに思い出してはブログやらツイートやらで流しているこのお話。

要約すると、僕と禊が仲良くしているのに妬み嫉み僻みMAXだったやつが禊に執拗に絡んできた挙げ句、東京から遥々兵庫県加東市まで突撃してくるという事件がありまして。

その事件の発端が、言ってしまえば僕なんですよ。

1周間前くらいに僕が会いに行ってたんです。兵庫まで。新幹線こだま号のお手頃切符で。

それを嗅ぎつけたネトスト。「なんで禊とひやむぎが会ってるんだ!許せん!ムキー!!!」状態。もちろんこんなにかわいらしくはない。そいつから禊に届いた各種SNSの通知を全部合計すると600を超えていた。

なんで電話に出ない。

なんでLINEを返してくれない。

ひやむぎにはすぐに返すのに。

どうせまたひやむぎと話してるんだ。

だから僕なんかとは話してくれないんだ。

ひやむぎが僕と禊の大事な時間を奪ったんだ。

ひやむぎがいるせいで僕と禊は結ばれないんだ。

 

 

 

 

 

だったら次は、僕が禊に会うんだ

 

 

 

 

 

次の朝に神戸三宮着の夜行バスのチケットと実名入りの領収書の写真が送られてきました。これはハッタリじゃない。ヤツは必ず来る。

禊の近くに頼れる人は少ない。じゃあ、行くしかないじゃないか。

翌朝の新幹線で行って間に合う保証なんてない。本数の少ない加古川線。同じ車両に乗り合わせたらアウトだ。駅からはどうせ同じ方向に歩いていくんだ。顔は知らなくても直感的にわかるだろう。それは相手とて同じこと。

 

どうせ行くなら、デミオだ。

 

仕事から帰宅して19時半。明日からは3連休、予定はない。あってもかなぐり捨てて行ってやる。

我ながら、よく事故らずに行けたと思います。火事場のクソ力的なやつでしょうか。

禊のもとに到着したのが午前5時。無事にネトストから禊を守れたのは紛れもなくデミオのおかげでした。デミオとだから走れた片道600kmでした。

続きが気になる方は先程のリンクから当時のブログに飛んでください。

禊専用の走るカラオケボックス

ネトストの一件が終わり、遥々福岡で僕の家に住むことになった禊。同じ家で暮らすということは、同じ車に乗るわけで。お出かけはいつも一緒。僕は運転、禊は助手席。

一般的なカップルであれば、ドライブデートで他愛のない話をしたりしてることが多いんだと思います。だけど禊は歌うのが大好きなのでよく隣で歌ってます。

Bluetoothでスマホ繋いで曲かけたりして。

デミオのセンターディスプレイって、今流れている曲名の表示ってできなかったんです。(設定をいじればできたけど、そうするとナビが小さくなるからしてなかった)

だから禊が隣で歌っている曲の歌詞やメロディはわかるけど曲名知らないみたいな曲がわんさかあります。このメロディ聞いたことあるなぁって思ったら大体禊が歌った曲だったりします。

洗車も夫婦で

かつて教え子くんにならってしていた洗車。カーシャンプーをかけ、ワックスをかけ、ガラコを塗りマンションの駐車場で一番キレイな車を自負していました。

旧実家の駐車場で洗車していたらきまって106号室のおっちゃんが話しかけてきて、「ほっほぉ〜いつも綺麗にしとるねぇ〜」と言ってくれるのが嬉しかったり。

禊と暮らし始めてからは二人で洗車の森に行き、禊はタイヤなどの足回りなど細かいところの係で僕はシャンプー係と分担するようになりました。

洗車をするのが快晴なら、周りの景色を写す車体と澄んだ青空を眺めてうっとりしました。

ちょっと雨に降られても、ワックスの上を転がる水滴を眺めたりしていました。

一度だけ洗車機に通したことがあったんですが、一見綺麗だけど窓は変な拭き跡が残ってるし余計に汚くなったしで「二度と使わん!」と叫んだのはいい思い出です。

ロングドライブの予定があれば、余所行きの服を着せるようにきれいな状態にして、一点の曇りすらないよう窓を拭いていました。

糸島に遊びに行くときも。

2981のラストランを追ったときも。

大牟田の友人に会いに行くときも。

ウエストコーストライナーを追ったときも。

もちろん、あの日も。

事故

 あれから3ヶ月経ったいまでも、ふとした拍子に思い出します。

同じ色のデミオを見た時。

加害車両と同じ車を見た時。

交通事故現場を見かけた時。 

「あの日」と似た状況に遭遇した時。

新車が来て嬉しくはあるものの、やはり不本意な形で引退となり僕の手から離れていったデミオを思い出して立ち止まってしまう瞬間が訪れます。

未だに過失割合すらまとまらず、相手方保険会社は見当違いの反論を重ね、はぐらかしています。そうしているうちに被害者である僕らが諦めるのを狙っているかのように。

右折対直進という事故調書を元に進んでいたはずの交渉を、直進対直進の事故にすり替えようとされたこともありました。そのうえで「早期解決したいからこちらも譲歩してやっているんだありがたく思え」とでも言いたげな態度です。

どうにかして支払う保険金額を節約したいんでしょうね。

もう少しで人身の方の交渉も始まると思っていますが、おそらくそちらでも通院日数をちょろまかすくらいのことはやってのけることでしょう。

「ただいま」のブログでも書いてしつこいかもしれませんが、これを読んでいる方で運転される方。ご自身の保険に弁護士費用特約が付いているかは必ず確認してください。

相手方の保険会社なんて所詮は民間企業。表向きはいい顔してるけど正体は守銭奴です。追突事故のような無過失事故でも無い限り、ありとあらゆる手を使って最低限の保険金に抑えようとしてきます。

経済的全損を避けるための恣意的な査定や、事故の前提条件のすり替えなんて朝飯前。どんな状況でも壊れたラジカセのように「そちらにも落ち度がありますよね」と繰り返します。こちらが素人だとわかれば「そういうものだから仕方ない」と丸め込みます。

日常的に事故の解決交渉をしている保険会社の人間相手に、交通事故という非日常の中で素人が戦うのはあまりにも分が悪い。

しかもそれを日々の生活と並行してやるなんて、ただでさえ事故のあとで大変なときに負担が大きすぎます。

あってよかった弁護士特約。

あとどれくらいかかるかわかりませんが、できる限りを尽くします。

じゃなきゃ、あんなにボロボロになってまで僕らを守ってくれたデミオに示しがつかない。

いままでたくさん走ってくれてありがとう。

そして、守ってくれてありがとう。

最高の相棒だったよ。

ありがとう、デミオ。

デミオの思い出写真コーナー

事故のことを書くとやっぱり辛気臭くなっちゃってブログが締まらないので、貯めに貯めた写真の中からいい写真を厳選してきました。

今回は写真でエンドロール的に終わろうと思います。

太宰府で撮った1枚。洗車したてで景色の写り込みがきれい。
シャープな横顔。前から見たときとは違い、キリッとした印象。
ちょっと丸みのあるリアデザインもギャップがあって好きでした。
暖色の室内灯とは裏腹に、会社と上司の愚痴が詰め込まれた車内。
二人で乗ってりゃどこ行ってもだいたい楽しい。
青色の車体に光るエンブレム。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

次回は新車MAZDA2についての記事になる予定です。新しい相棒紹介、お楽しみに!

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