夫婦を超えてゆけ、二人を超えてゆけ

日記

この投稿は2021年(禊と付き合う前)の正月にひやむぎが書いた文章をリライトして投稿したものです。

現在の僕の状況とは異なりますが、へぇ〜、昔はこうだったんだ〜くらいの気持ちでお読みください。

アメリカ留学中に買った本が出てきました。ユーモラスな小話がたくさん書いてある本で、読んでいるとこんな小話を見つけました。

When I asked a friend the secret to his 52 years of marriage, he replied, “We never go to sleep angry.”
“That’s a great philosophy,” I noted.
“Yes. And the longest we’ve been awake so far is five days.”

学生の皆さん、試しに和訳してみましょう。次のテストの役に立つかもしれません。

テストなんて関係ないぜという大人の皆様、後でむぎの和訳が出てきます。

結婚生活。夫婦とは言え、他人ですよ。そんな他人と人生のほとんどをかけて共に生きていくわけですから、生半可な覚悟じゃいけないわけで。世の中の夫婦の数だけ独特の決まりごとがあるわけで。その中でもユーモラスなものが今回の内容。

52年も続いている結婚生活の秘訣を友人に聞いてみた。

「喧嘩を次の日に持ち越さないようにしているんだ。」と彼は言った。

「それはすごい決め事だね。」

「そうだろう?おかげて5日間寝なかったことだってあるんだ。」

5日間寝ずに喧嘩していたら、どちらかが折れたんでしょうね。

ひやむぎの周りもそろそろ結婚した友人が増えてきました。同じ職場の人と結ばれたり、大学時代から一緒にいた二人がゴールインしたり、もうすぐ結婚目前の後輩だったり。イマドキな出会いで言えばマッチングアプリだったり。出会いのカタチはどんどん多様化していきますね。

職業だってそれぞれあって、郵便局員の嫁と警察官の旦那だったり、不動産屋と運送屋だったり、保育士と自衛官だったり。やっぱりいろいろあって。その「いろいろ」を織り込んだうえで一つ屋根の下で暮らすって、やっぱり大変で、とてもじゃないけど「嫁ちゃんがいればもうなにもいらない!キュピピ✰」なんて言っていられるのは最初のうちだけで。26になって天涯孤独な独身貴族まっしぐらなひやむぎが言えることでもない気がするけども。

デートに行くときは彼が背伸びして落ち着いた雰囲気を醸していたけど、家では歯の間に詰まったネギを指で取っていた、とか。家事なんてまったくせずに押し付けてくる、とか。よくわからないサプリを買いまくる、とか。

そりゃあ違う家庭文化で育ってるんだから何かしらありますよ。生まれも育ちも違うんですし。ひやむぎの両親は母親福岡、父親青森の出身だったから、味覚がまったく合わなかったらしいし。めっちゃ喧嘩してたし。小1で離婚したから、後日「なんであんなのと結婚したん?」って母親に聞いたら「あんたができたけんよ」と小学生にしてデキ婚をカミングアウトされたし。どおりでうちのおかん、若いわけよ。僕は27歳、おかんまだ47歳。周りのお母さまはもうそろそろ赤いちゃんちゃんこに片袖通してるころよ。

で、話は逸れたけど「一つ屋根の下で生まれも育ちも違う人間が二人暮らすとは」という話。ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』でもあったことですが。

「サポートって何? 手伝いなの? 一緒に親になるんじゃなくて?」

みくりさんのセリフ。この場面は家事じゃなくて育児だったけれど。なんか、ありません?「家事は女性がするもの」的な風潮。男元気で外がよかったのは昭和か平成初期くらいまで。時代は令和ですよ。男女同権になって幾年、男女共同参画社会が提唱されて幾年、であれば家庭内でも家事分掌があって然るべき。

あ、また話が逸れますが最近ちょっと仕事で気を抜いてたら、これまたちょっとミスったんですよ。で、「この程度ならそのうちリカバリーが効くから…」って思って後回しにしたんですよね。そうしたら1週間経った頃にバカでかいトラブルになって返ってきたことがあって。

その日、ひやむぎは思い出した。ミスを放置した恐怖を。書類の山に隠した痕跡を。

まあなんとかなったんですが(笑)

なんとかなったのは、関係各所の協力があったからで。あとはひたすら修正作業ができたからで。経理資料の修正はタイヘンだけれど、まだやろうと思えばできますよ。

でもこれがカップル間だったらどうだろう。夫婦だったらどうだろう。簡単に修正できる帳簿と違って、一度のミスが進撃の巨人のウォールシーナすらも粉砕するほどのダメージを与えることだってありますよね。小型巨人が少しずつポカスカ殴ってヒビ割れたところに、超大型巨人がデコピンかまして崩壊するかもしれない。

だからこそ、仕事以上に慎重に、何よりも大事にしなきゃだと思います。

たぶん冒頭英文の夫婦にも、52年間一緒にいられた裏にはたくさんの怒りと涙があって、喧嘩もすれ違いもあったけれど、それでもお互いを尊重してたからずっと寄り添えたんだろうと思って。

“Yeah, we had some terrible stories. But we also had happiness. That’s why.”

「そりゃひどいこともあったさ、だけど幸せもそのぶんあったからね」

そんなことをあの二人には語ってほしい。

というわけで、正月の逃げ恥をもう一度見るためだけにサブスクに登録するかをひたすらに悩む、ひやむぎでした。

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